
和歌山県は全国シェア約11%をもつ西日本NO.1の桃大国です。全国でも3位の生産量で全国屈指の桃栽培地です。ご存じでしたか?
糖度が高く味のよさが好評で桃山町(現紀ノ川市)を中心に栽培が盛んです。和歌山の桃の歴史は古く、寛永二年( 1625 年)に紀州藩主徳川頼宣公の命を受けて、桃の苗木を植えたのが始まりとの言い伝えがあります。徳川 頼宣( とくがわ よりのぶ )公は 徳川家康 の 10 男で、 水戸藩 ・ 駿府藩 ・ 紀州藩 の藩主を歴任して 紀州徳川家 の祖となった人物です。八代将軍 吉宗 の祖父にあたります。
以後現在までに、桃山町では一目十万本といわれる広大な桃畑が広がるまでとなり、春には桃の花が咲き乱れ、町中がピンクで埋め尽くされます。花見に訪れる人も多く、桃源郷に例えるのもよくわかります。6月中旬から8月中旬は桃が旬を迎え、桃を味わえるのとともに甘い香りが町中に漂います。ここ桃山町でとれる桃は「あら川の桃」ブランドとして全国的に有名です。 関西では料亭などでも使われる大変評価の高いブランド桃です。
桃は古来より中国では神聖な力があると言われています。孫悟空も食べたと言われる " 仙桃 は中国の神仙思想に関連する書物に数多く登場します。三千年に一度だけ実をつけるとされる " 仙桃 " は食べれば力が湧き不老長寿になると書かれています。 日本では桃にかかわった昔話といえば桃太郎が有名ですが、江戸時代までは桃を食べた老夫婦が若返り、その夫婦から生まれた子供に桃太郎という名前をつけたという中国の神仙思想に基づく回春譚に重きがおかれていました。どのような経緯で桃から子供が生まれることになったのかは定かではありませんが、明治時代の国定教科書に桃太郎の話を載せる際に童話として、回春ではまずいのではないかということで今のような形になったと考えられます。
近年では、桃のもつ薬用効果が科学の面でも明らかになってきています。桃は豊富にビタミンCとカリウムを含んでおり、ポリフェノールの作用で悪玉コレステロールの酸化を抑制して動脈硬化を予防します。また、発癌物質のニトロソアミンの生成を抑制する効果やヒスタミン放出を抑制し、抗アレルギー作用もあると言われています。さらに桃の抽出液中には血中のグルコースや中性脂肪を吸収・分解する脂肪細胞を活性化させる働きがあることも、最近の研究でわかってきました。
こういった優れた面を多くもつ桃が、当店の地元が産地であることを誇りに思い桃のお酒の開発に取り組みました。当店の「ももちま」は、この地元桃山町でとれた白桃をそのまま日本酒に絞り込んだ上品な甘さの桃のリキュールです。桃の品のよい甘さとともに“まったり”とした食感がみずみずしい桃を思わせる味わいです。桃のもつ香りとともに飲む人を桃源郷に誘います。日本酒リキュールとしたことで、味わいに柔らかさが生まれ日本酒と桃のコンビーションの良さに感動します。ストレートでも桃のしっかりとした味わいが楽しめますが、ロックにすると甘みがちょうどよく食前酒になり、ソーダ割りにすると日本酒桃カクテルとして軽快に楽しめます。
実はこの味わいは桃の良さだけでなく、異色のコラボレーションが生んだ味わいなのです。このお酒の名前は“劇団鹿殺し”の公演名『百千万(ももちま)』に由来した名前です。この劇団は独特の劇スタイルと路上公演で有名です。当店の社員で劇好きの男が以前から知っていた“劇団鹿殺し”と東京のとある路上で偶然に遭遇し、共鳴。一つの舞台と出会いました。劇場公演「ももちま」。その希望あふれたメッセージに感動し、そのタイトル “ 百(もも) ” から、劇団鹿殺しと “ 桃 ” のお酒を一緒に完成させたのです。
〜以下、ももちまラベルの紹介文より抜粋〜
『鹿殺し』という過激な名前の劇団。そのパッション。愛と狂気から生まれた子供達は、緊張と緩和を自在に操る。彼らを表現するような、そんな桃のお酒を造りたい。喜怒哀楽は、時と共に懐かしい甘い思い出に変化する。この桃の甘みはそんな思い出に近い。それはあなたの全てを掛け合わせて生まれた「百」「千」「万」と無限の広がりを魅せる希望という名の味わい。作品「百千万」で主人公である少年は体中で叫びます。「百も!千も!万も!」もっともっと・・・。桃の幸せが、あなたにも届きますように。劇団鹿殺しと私たちの思いがつくった優しいお酒です。 |
〜以上〜
単に桃と百の語呂合わせだけではなく、劇団員にも試飲して頂き桃と日本酒の配合を調節するなど本格的なコラボレーションで、お酒のラベル、箱、瓶の選定やデザインまで劇団にご協力頂きました。劇団の協力に感謝し、当店が造るこの地元の桃で造る最高の自信作である桃のお酒に彼らをリスペクトし『ももちま』と名付けるに至りました。ぜひ当店の日本酒と、地元桃山町の桃、そして“劇団鹿殺し”の熱き思いが三位一体となり完成された『ももちま』ぜひ一度ご賞味下さい。納得の一品です。
|
720ml 桃果汁・日本酒・香料(桃由来の天然香料) 13度 冷暗所にて。お早めにお召し上がり下さい。 ※開封後は空気に触れるため、色が変色(黒っぽくなる)してまいりますが、品質には問題ありません |