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12月のお題 「車坂 純米大吟醸 三年熟成酒16BY」

3年熟成、16BYを味わう。

師走になって、当蔵の仕込みもいよいよ佳境に入ってきました。
忘年会などでお酒を飲む機会が増えるこの時期、いつもの地酒をぜひお燗で味わってみて下さい。
今月は、もうすぐ発売(BY切り替え)になります、「車坂 純米大吟醸 三年熟成酒16BY」を、ひと足先に味わってみます。
※BYとは「Brewery Year」(ブリュワリーイヤー)の略で「酒造年度」を意味します。


常温。甘味のある、元気な熟成。

まずは常温(20度前後)で味見。

純米大吟醸なのに吟醸香はかなり控えめで、ほのかに甘さを想像させる香りが感じられます。3年以上蔵内にて低温熟成しているわりには、熟成香もまったくなく、熟成酒と言わなければ気がつかないほどです。

口に含むと、特徴的な甘味をまず感じます。次に味わいの中心となるのは、クリーミーな旨味ですが、酸が下支えしていますので、くどい印象はありません。後半は酸味が急に勢いを増して、まだまだ元気なお酒だと主張してきます。

鴨の鍬焼きと合わせると、鴨の濃厚な旨味や味付けの味噌の旨味をしっかり受け止めつつ、脂の甘味には後半の酸がスパッと切ってくれ、余韻もやや短めにしてくれます。

鴨の鍬焼き



60度。ふっくらとしたお米の香り。

豆腐の三種盛り

いよいよお燗へ。
いつものごとく、一気に60度まで温度を上げます。

この温度でも、香りは控えめです。高い温度では、アルコール由来の香りがやや感じられますが、50度あたりになるとふっくらとしたお米由来の香りになりました。

50度前後で味わってみますと、旨味と甘味は軽やかになり、酸が際立ってきます。後半にかけては、甘味と酸、そしてきれいなお米の旨味を感じ、キレへとつながります。

豆腐の三種盛り(白・黒ゴマ・金ゴマ)と合わせると、三種の中でもっとも淡泊な味わい(それでもかなり旨みが強いですが)の白豆腐と、特に相性の良さを発揮します。黒ゴマ豆腐の、ゴマ独特の苦味や甘味にはやや押され気味でした。



ぬる燗。旨味と酸味がまるくなる。

マグロのステーキ

ゆるゆると待って、35度前後のぬる燗状態でもうひと口。

燗冷まし的なぬる燗だからでしょうか、最初は酸が立つ印象です。味の中心は、常温の時よりもまるくなった旨味と酸で、甘味は軽く感じる程度。微妙な味わいの肴にちょうど良い、微妙な味わいのお酒になりました。

鍬焼きと同じ要領で焼かれた、マグロのステーキ(味付けは軽い塩胡椒)と合わせると、加熱されて軽くなったマグロの甘味や旨味とバランスを取り、塩胡椒のスパイスがアクセントとなってお酒の味わいを複雑にしてくれます。後で、ポン酢につけて食べると知ったのですが、このお酒にはそのままがちょうど良かったようです。



今回のポイント

熟成酒にも、いろいろなタイプがあります。
特に高精白の低温熟成酒は、年数を感じさせない元気さと、年数だけの複雑さを合わせ持つ面白みがあります。色々な温度で、複雑さを引き出すように味わってみれば、合わす肴の幅も広がります。



■撮影協力

蕎麦居酒屋 樹楽(きらく)

大阪市此花区西九条3-16-28
06-6463-8118

■ 車坂 純米大吟醸 三年熟成酒16BY

車坂 純米大吟醸 三年熟成酒16BY

50%精白した純米大吟醸を丸3年以上、5度にて低温貯蔵しました。熟成香や変色はわずかで、当蔵が理想とする「バランスの良い熟成の味わい」となりました。




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