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第二回「菰巻き」

菰樽はどうやって作るの?

日本酒の樽は下が小さく上が大きい円錐の頂点を切って逆さにしたような形になっています。
船で運ぶことを考えると酒を入れた重い樽を梱包もしないでそのまま輸送すると樽同士がぶつかり、破損の原因にもなります。また、転がすにも上下の口径が違うので大変扱いにくかったことでしょう。
そのため、木樽の周りに藁を巻き、その上から菰を被せて、ぶつかっても中の樽が破損しないように、また運搬にも便利なようにと考え出された樽の梱包方法が菰樽の起源です。

一番外側の菰は、包装紙の代わりでもあるため、江戸での需要が増えるにつれて次第に豪華になり、それぞれの酒屋の屋号やデザインで飾られるようになりました。

古来より培ってきた藁を利用した稲作文化は、エコロジーの優等生です。
米が実り、刈り取られた稲は米と藁に分別しますが、藁はゴミではなく、草鞋になったり、紐になったり、菰や莚になったり、また、緩衝材になったりと捨てるところがありませんでした。
また、不要になれば、かまどの燃料になります。その燃えかすは田畑の肥料になり、次の年の豊かな実りを約束してくれます。

稲作文化の一端として、職人の伝承技術でもある樽の菰巻きをイラストでご紹介します。

「1.樽に菰を巻く」先ず、樽に菰を巻きますが、円筒のきれいな形に整えるため、昔は隙間に藁をつめていましたが、今は発泡スチロールをまいて形を整えることも多いようです。ロゴを印刷した菰を樽に巻いているところです。
「2.端同士の菰を縫いつける」巻いた菰は、藁の紐で端を数箇所縫い付けてはずれないようにします。紐で縫い付けて開いた隙間は、菰を手繰れば跡形なく消えてしまいます。
「3.底の菰から仮止めする」先ず、底部分の菰に藁紐を通し、巾着のように菰をまとめます。一時それで仮止めし、樽の上部から菰樽作りを始めます。
「4.上部の菰の形を整えながら縫っていく」菰に藁紐を通し巾着縫いをしながら、形を整え、菰を内側に縫込みます。
「5.上部の菰にバランスよく藁紐をかける」見栄えよく菱形が並ぶように飾り縫いをして上部の紐をまとめます。
「6.底の菰の本縫いにはいる」上部の菰縫いが出来上がったら上下をさかさまにして、底の菰を同じように飾り縫いします。
「7.太縄を結ぶ」菰に傷がつかないよう、また運び易いように、こちらもバランスよく、しっかりずれないように太縄を締めつけていきます。
「8.最後にバランスを整える」コテで太縄、細縄、菰の隙間など全体のバランスを整えながら、足らずはもう一度締め上げ完成です。

昔は輸送用に使われていたので樽の木香が酒に強く残りましたが、現在では、あまり強い木香は、好まれない傾向にあるので、酒を詰めてから2-3日で飲まれることが多いようです。

イラストは四斗樽(一升瓶40本)の菰樽作りですが、二斗や一斗のかわいらしい樽や菰樽もあります。樽から直接注がれる日本酒のおいしさは格別ですよ。

 




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