『車坂 生酛純米酒 生酒2BY』を発売
お知らせ
自然製法にこだわった純米酒
江戸時代に確立された伝統製法である生酛(きもと)仕込みは、山卸(酛擦り)という工程を経ることで自然界の乳酸菌を取り入れ、自然淘汰によって屈強な酵母だけを残して健全に発酵させるという、培養酵母や冷蔵設備などが無い時代の酒造りの基礎となった画期的な技術です。その生酛を現代で行うにあたって弊蔵がこだわったのは以下の3点です。
- 無農薬無化学肥料で栽培された原料米を100%使用する。
- 木の半切り桶で酛擦りを行うことにより天然の乳酸菌を取り込む。
- 蔵付き酵母の自然着床によって健全に発酵させる。
どれにも共通するのは人為的な添加をなるべく減らし、ナチュラルな造りであることです。原料米には釜屋を担当する蔵人が石川県宝達志水町にて無農薬無化学肥料で栽培した五百万石を100%使用。木の半切り桶は使い続けることによって乳酸菌が棲みつき、蔵独自の味わいを醸し出すことに期待しています。蔵付き酵母による発酵も昨年に続き成功し、今年もとても健全な発酵経過をたどりました。
このように自然や偶然にも左右されるコンセプトから再現性は求めないことにしており、結果として昨年とはまた違った味わいの酒に仕上がりました。
口当たりはとろっとしてやわらかく、バナナを思わせる香りの後から白ぶどうの爽やかな香りが続きます。しっかりとした甘味や旨味を感じますが、生酛らしいしなやかな酸で中盤以降は重たさを感じさせず、フィニッシュにはきれいで穏やかな余韻が残ります。温度が上がってくるとやや燻製のような香りや生酒特有の香りも立ち、蔵付き酵母ならではの複雑な一面をのぞかせます。燗をつけてもまとまりがよく、酸がほどけつつ旨味が増して、お食事とも取り合わせやすいです。
ラベルは手ぬぐい作家・鴨川志野さんがデザインしたオリジナル手ぬぐいをアレンジし、酒造りに取り組む蔵人や杜氏の様子がユーモラスかつ活き活きと描かれています。
生酒は少量での限定出荷となります。特約店でお買い求めください。
製品概要
車坂 生酛純米酒 生酒 2BY
原料米:五百万石100%
精米歩合:65%