『車坂 生酛純米酒(2019BY)』を発売
お知らせ
車坂に生酛の新ラインナップ
この度、車坂では初となる生酛造りの純米酒が定番のラインナップに加わります。
生酛(きもと)仕込みとは、山卸(やまおろし)という工程を経ることで自然界の乳酸菌を取り入れ、微生物たちのバトンリレーによって醪(もろみ)を健全に発酵させる、江戸時代に確立した伝統的な酒母の育成法です。この山卸を廃止したものが山廃造りであり、その派生元である生酛造りに挑戦することは、山廃の造り手である藤田杜氏の念願であり「未来への大事なステップ」でした。
そういった背景から生酛造りを行うにあたっては、なるべく素のままの、ナチュラルな要素を取り入れたいという思いがありました。そこで農業に携わっている蔵人に農薬・化学肥料を使わないお米を作ってもらうところからスタートし、山卸を行う半切り桶や櫂棒には昔ながらの木製のものを特注。実際の造りにおいても、培養酵母を添加せず、蔵付き酵母の自然着床を待って酒母を湧きつかせるという方法を採っています。
また、ラベルには生酛造りに取り組む蔵人それぞれの姿が躍動感たっぷりに描かれていて、原画は手ぬぐい作家である鴨川志野さんが蔵に泊まり込んで制作した「車坂手ぬぐい」です。
昨年、一昨年と続けて限定出荷した生酒に対して、本商品は瓶詰・火入れの後、蔵の地下貯蔵庫で熟成させることで、じっくりと味わいを引き出した2019BYの酒です。お米の質が年によって左右されることや、酵母無添加で醸すといった点から、ヴィンテージによって酒質が異なります。蔵や微生物たちのその年々のカラーが表現された酒として、この年だけの味わいをお愉しみください。
杜氏の解説動画(YouTube)
製品概要
車坂 生酛純米酒(2019BY)
原料米:五百万石100%
精米歩合:65%